豆知識と活動日誌

2018-06-18 22:04:00

【怖がりな猫ちゃんのシッティング】

身構えている茶虎猫

 

猫ちゃんと暮らしておられるお客様で、私たちがよく聞く言葉の中に「うちの子は怖がりなんです」とか「知らない人が来ると逃げてしまうんです」と言われることが多くあります。

お留守番をさせるのが心配で・・・

どうしても一緒に連れていけなくて・・・など

お困りの飼い主様からのご相談も多く受けます。

そういった怖がりの猫ちゃんのお留守番に対して、私達ペットシッターは心掛けていることが沢山あります。

 

大きな物音で驚かせないように最初は玄関ドアを静に開けるところから始まります。

猫ちゃんによっては飼い主様が帰ってこられたと勘違いをしてお顔を見せてくれることもありますが、大抵はそのまま固まってしまうかどこかへ逃げて行くことが多いです。

怖がっている猫ちゃんに対してこちらから接近することはありません。

 

何事もなかったように食事の準備やお水交換、トイレのチェック、お掃除などをさせていただきます。

この時も、驚かせないよう物音を最小限に抑えます。

さらに大きな足音も立てないよう配慮をしながらお世話を進めていくのです。

また、直接目を合わせて話しかけることはせず、ぶつぶつと独り言のように語りかけたりすることで、こちらの声に慣れてもらったりもします。

その間、猫ちゃんはそっと物陰からこちらの様子を伺ったり、時々身を低くして忍者のように高速で走っていく姿が見えることもあります。

 

連日同じパターンでお世話をしていくと、猫ちゃんによっては段々とこちらに興味を示してくれるようになります。

例としては物陰に隠れなくなり、遠巻きにこちらの様子を伺う。

何気なくお気に入りのおもちゃを動かしているとそっと近づいてきてくれる。

ちゅーるなどの大好きなおやつを見せると食べたそうにお座りをして、封が開くのを待ってくれるなどです。

 

その後もパターンは様々ですが、一気に心を開いて甘えてきてくれる子や、おやつだけは直接食べに来てくれて離れていってしまう子、遊びに誘うと夢中になって遊んでくれるのですが途中ではっと怖さを思い出して爪を出してしまう子もいます。

 

いずれにしても怖がりな猫ちゃんに対してはこちらから距離をつめようとしないことと、物静かにお世話をすること、この2点は徹底して行っております。

急に飼い主様が不在になり不安を抱えている中に知らない人が来るだけでも怖くて仕方ないと思うのです。

そんな中、お留守番をがんばってくれている猫ちゃんの気持ちを汲み取り、少しずつでも心を開いてもらえるよう私達ペットシッターはお世話に入らせていただいております。

 

最初は隠れたり怖さから威嚇をする子でも何度も顔合わせをしているうちに仲良くしてくれて伸び伸びとお留守番できるようになってくれます。

 

物陰から顔を覗かしている三毛猫

 

いつも思うことがあります。

ペットシッターのベストな立場はペットさんにとってお友達のような存在でありたいと・・・

お留守番が怖かったりつまらないものから、楽しいに変わるよういろんなペットさんとの出会いから今以上に気付きと気持ちを汲み取ることができるよう、日々精進したいと思っています。

 

 

 

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