豆知識と活動日誌

2018-06-16 21:57:00

【除草剤の危険性】

除草剤を散布している人

 

今の時期、お客様のワンちゃんと連日のお散歩をしていると、あれっ?と思うことがあります。

前日まで上に伸びていた草が変に倒れているのを見かけることがあり、翌日にはその草の色がうっすら茶色がかり、日を追うごとに枯れていくのです。

長年の経験から、草が変に倒れている時点で、除草剤が撒かれた可能性を疑い、そこは避けて通るようにしています。

雑草を枯らすための除草剤は、実際に植物を枯らすための農薬のため、種類によっては毒性の強いものもあります。

では、ワンちゃんへの影響はどうでしょうか?

ワンちゃんの体内に除草剤が入ると「除草剤中毒」に陥る危険性があります。

ワンちゃんの場合、除草剤が散布された草を直接舐めたり、食べたり、その付近の地面を歩くことで、足裏や被毛についた除草剤を舐めてしまうことで、「除草剤中毒」に陥るケースが多いようです。

 

中毒症状として

下痢、嘔吐、ふらつき、食欲不振、痙攣、呼吸困難などが代表として挙げられます。

除草剤はワンちゃんの消化器系のダメージを与えてしまい、早い時には30分程度で中毒症状が現れます。

翌日以降も下痢や食欲不振、いつもより元気がないといった様子が見られる場合は注意が必要です。

毒性の強い除草剤を口にしてしまった場合、最悪死に至るケースもあるということです。

治療は動物病院へ連れて行き、解毒薬などの投与や点滴の治療が必要となります。

 

お散歩はワンちゃんにとって適度な運動と楽しみでもありますが、危険な要因も沢山あります。

除草剤も撒かれてすぐには気づき難いものですが、対策として、毎日同じお散歩コースのワンちゃんの場合、飼い主様でしたら毎年除草剤が撒かれている場所や、変に草が倒れている場所などを避ける、またお散歩後はワンちゃんの足や身体、顔周りを拭くことなどを意識されると良いと思います。

 

草の匂い嗅ぎをしている犬

 

※私達ペットシッターはお客様からペットさんの命と健康を全てお任せいただいている立場です。

除草剤に対して注意を払っていることはほんの一例ですが、皆様が大切なワンちゃんの健康を守るために少しでも参考になりましたら幸いです。

 

 

 

page top